AGAに効果のある発毛剤として有名な商品、リアップやスカルプD メディカルミノキ5。
どちらもミノキシジルという発毛成分が主成分です。
リアップ・スカルプD メディカルミノキ5のどちらも、最上位商品はミノキシジル5%。
しかし、それよりも上のミノキシジル7%配合しているのが、フォリックスFR07です。
ポラリスNR-08の後継商品としても注目を浴びています。
実際の効果や気になる副作用はどうでしょうか。
ミノシキジル以外の成分についても詳しく調べました!
(オオサカ堂に移動します)
目次
フォリックスFR07に含まれる成分
成分 | 純水・エタノール・プロパンジオール・ミノキシジル硫酸塩・乳酸・アジピン酸ジイソプロピル・アゼログリシナ・フェノキシエタノール・アデノシン・ブチレングリコール・水・PPG-26ブテス-26・PEG-40水添ヒマシ油・アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1・メントールクリスタル・ペパーミントオイル・ピロ亜硫酸ナトリウム・ジブチルヒドロキシトルエン・アゼライン酸・プロシアニジンB2・D-ビオチン・リン脂質・エスシン・ベータシトステロール・リジン・葉酸・シアノコバラミン・ナイアシンアミド・パントテン酸・ピリドキシン・リボフラビン・チアミン・酢酸トコフェロール |
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発売元 | Sapphire Healthcare LLC |
水および溶解補助剤など、添加物ではなく、何らかの効果が期待されて配合されているものは以下です。
有効成分 | プロパンジオール・ミノキシジル硫酸塩・アゼログリシナ・アデノシン・ブチレングリコール・アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1・メントールクリスタル・ペパーミントオイル・アゼライン酸・プロシアニジンB2・D-ビオチン・エスシン・ベータシトステロール・リジン・葉酸・シアノコバラミン・ナイアシンアミド・パントテン酸・ピリドキシン・リボフラビン・チアミン・酢酸トコフェロール |
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結局なにに効くの?
ミノキシジル硫酸塩
発毛剤リアップの主成分として有名になった、ミノキシジル。
元々は高血圧の薬として開発されていましたが、被験者に多毛の副作用が出たことから発毛剤にシフトして開発されました。
- 発毛に関する細胞を増やし、新しい毛が生えるのを助ける
- タンパク質合成を促進し、若い毛が育つのを助ける
主に遺伝が原因となり、40~50代に毛が抜け始める壮年性脱毛症。
毛が抜ける速度に対して、新しい毛が生えるのや育つのが追い付かないため、どんどん毛が減ってしまいます。
そんな時、ミノキシジルを使用することにより、発毛が増え毛量の回復につながるんです。
リアップをはじめ国内で販売されている発毛剤のミノキシジル濃度は最高で5%。
ですが、フォリックスFR07の濃度は7%。
リアップを販売している大正製薬にて、ミノキシジルの濃度に対する研究が行われています。
それによると、ミノキシジル1%配合の発毛剤とミノキシジル5%配合の発毛剤では、5%製剤の方が発毛効果が高かったという結果が出ています。
濃度が高すぎると副作用の心配がありますが…
7%程度であれば問題は起きにくいです。
アデノシン
アデノシンは化学物質ではなく、元々体内に存在している遺伝・エネルギー輸送などに関わる物質。
- 血行促進効果により抜け毛を予防
- 髪を強く育てる
- FGF-7(発毛促進因子)を刺激し、新たな毛が生えるのを助ける
0.75%配合されていれば発毛効果が期待出来ると言われていますが、含有量は残念ながら不明。
配合量がわからないのでハッキリとは評価できません。
プロシアニジンB2
ポリフェノールの一種で、りんごに多く含まれている成分です。
- 抗酸化作用により脱毛を抑制する
- 血行を改善し、強い毛を生やす
海外の実験にてプロシアニジンB2の使用により、ミノキシジルのみ使用の場合の約1.6倍、何も使用していない場合の約3倍、髪の成長を促すことがわかっています。
プロキャピル(アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1)
アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1の3つを独自の量で配合し、フランスにて開発された発毛成分がプロキャピル。
- 自然由来とした成分中心で体に優しく副作用が少ない
- ミノキシジルと変わらない発毛効果
アピゲニン・ビオチノイルトリペプチドも、それぞれ抗酸化作用・代謝促進などにより発毛効果が期待できますが…。
ここで、注目したいのはオレアノール酸。
オレアノール酸には、5αリダクターゼというDHT(ジヒドロテストステロン)を作るのに必要な酵素を阻害する効果があります。
DHTは脱毛の原因となるため、オレアノール酸を摂ることで脱毛抑制に繋がるということ。
日本で唯一、外用医薬品として認められているミノキシジルですら、脱毛を抑制する効果は認められていないので、オレアノール酸の効果は期待できるものです。
特にニキビ・肌荒れ・前立腺肥大・性欲低下など、DHT増加の影響が感じられる方は、プロキャピルによる変化が得られる可能性がありますよ。
プロパンジオール
ここからは主要成分ではないので、簡単に解説します。
プロパンジオールは、植物由来の保湿成分。
使用感の改善や、他の成分を溶けやすくするために配合されています。
同じく保湿成分でも、化粧品に使用されることの多いプロピレングリコールは、プロパンジオールに比べ刺激があり、皮膚に炎症が起きることがあります。
フォリックスFR07で使われているプロパンジオールは刺激感がほとんどなく、安心して使用できる成分ですね。
名前が似ていて間違えそうです。
アゼログリシナ
皮脂の分泌量を正常化し、適度な潤いと弾力を与える化合物がアゼログリシナ。
紫外線から皮膚を守る効果もあるため、化粧下地やファンデーションなどに配合されていることも。
ブチレングリコール
石油由来の保湿剤のこと。
殺菌目的で化粧品に配合されることもあります。
石油成分と聞くと、肌に害があるイメージを持つ方も多いですが、実は、赤ちゃんの肌にも使えるワセリンも石油由来。
そもそも、石油はプランクトンの死骸が長い年月をかけて変化したものなので、化学物質というわけでもないんです。
ブチレングリコールは広く保湿系の化粧品に使われている成分であり、問題ない成分です。
メントールクリスタル・ペパーミントオイル
どちらもハッカを元に作られたものです。
フォリックスFR07では、清涼感を与えるために配合されています。
塗った時にスーッとすると、効いている感じがしますよね。
多少血管を広げ、発毛に良い影響も与えますが、基本的には使用感をよくするために配合されていると考えてください。
アゼライン酸
海外でニキビ薬として使われている成分。
毛穴に古くなった角質が詰まるとニキビの原因になりますが、アゼライン酸はそれを防いでくれます。
毛穴詰まりは脱毛の原因にもなるので、アゼライン酸は皮脂の多くなる30代以降の男性の脱毛に、良い効果が得られる可能性がある成分です。
D-ビオチン(ビタミンH)・シアノコバラミン(ビタミンB12)ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)・パントテン酸(ビタミンB5)・ピリドキシン(ビタミンB6)・リボフラビン(ビタミンB2)・酢酸トコフェロール(ビタミンE)・葉酸・チアミン(ビタミンB1)
全てビタミンの仲間です。
ビタミンは皮膚の健康を維持するために欠かせない成分。
外用剤(病気の部分に直接ぬったり、はったりして使うこと)として塗ることでも、多少は効果を得られます。
- 血行促進
- 皮脂の分泌抑制
- 新陳代謝の活性化
発毛・脱毛に対しても、様々な面から良い影響を与えてくれますよ。
エスシン
セイヨウトチノキの種子から作られる成分で、化粧水に配合されたり、サプリメントとして摂取することも。
- 血行促進
- 炎症抑制
- 収れん作用
頭皮の健康を維持するためにも、有効な成分の一つです。
ベータシトステロール
植物由来の成分であり、コレステロールを下げるサプリメントとして活用されることも。
発毛剤など化粧品には香料・保湿目的などとして配合されています。
リジン
アミノ酸の一種です。
ミノキシジルとの同時摂取で発毛効果があると言われていますが、それはリジンをサプリメントなど、経口(口から取ること)で摂った場合。
直接皮膚に塗って得られる影響は、ほとんどないと考えられます。
添加物も刺激を少ないものを選んでおり、安心して使える内容です。
フォリックスFR07はアメリカのメーカー
国内の化粧品であれば、どんな会社が作っているのかすぐわかります。
ですが、フォリックスFR07のように海外産の製品だと少し不安ですよね。
フォリックスの全製品は「Sapphire Healthcare LLC」(サファイアヘルスケア)という、アメリカのメーカーが製造元となっています。
調べてみるとフロリダにある会社で、創立は2017年8月と結構最近。
フォリックスの前は、ポラリスという発毛剤を製造しており、ポラリスの販売開始と同時に設立された会社のようです。
ポラリスとフォリックスは成分や添加物などもほとんど同じですが、プロピレングリコールがプロパンジオールに変わり低刺激になっています。
ポラリスNR-08の後継商品と言われる理由はこのためですね。
大手の会社とは言えませんが、所在のハッキリしている会社ですし、成分表示もシッカリしているので、不安な要素は特にありません。
サプリメントでさえ成分を明示していない会社があるので、ちゃんと表示しているのは好印象です。
フォリックスFR07は壮年性脱毛症を含むAGAに効果あり
フォリックスFR07の効果ですが、ミノキシジルでの効果が期待できる人にオススメできると言えます。
「ミノキシジルが効く人」について、詳しく解説していきます!
脱毛症のタイプは大きく3種類
ミノキシジルの効果が出やすいかどうか?
それを知るために、まずは脱毛症の種類について知る必要があります。
脱毛症の種類は、大まかに以下の3つです。
- 男性型脱毛症
- 老人性脱毛症
- 円形脱毛症
症状と原因について、説明していきます。
男性型脱毛症(AGA)
AGAは発症年齢により、呼び方が2通りあります。
- 若年性脱毛症
・20代半ばから40歳前後で発症
・頭頂部から進行するケースが多い - 壮年性脱毛症
・40代~50代くらいで発症
・生え際から進行するケースが多い
AGAの原因は男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)の過多により、毛髪の成長が止まり、十分に成長しないまま抜け落ちてしまうこと。
その他若年性では生活習慣やストレス、壮年性ではそれに加えて血流の悪化が脱毛を悪化させます。
老人性脱毛症
- 60歳以上に起きる脱毛症
- AGAとは違い、頭髪全体が薄くなるのが特徴
これは単純に加齢により発毛に関する細胞が弱り、毛が新しく生えたり成長しなくなっていくことによる脱毛症です。
加えて血流の悪化も、脱毛の理由の一つとなります。
円形脱毛症
- アレルギー、またはストレスが原因
- 頭部のあらゆる部位に、10円玉大から500円玉サイズ程度の脱毛が起こる
- 子供を含め、全年齢の人に起こりうる
壮年性・男性型脱毛症とは全く違う原因になります。
ミノキシジルが効くのは主に「壮年性脱毛症」
ミノキシジルが脱毛症に効く仕組みは、毛髪の元となる毛母細胞を活発にして成長を促進すること。
壮年性脱毛症はDHTの増加のほか、加齢による血流障害で「発毛→成長」のヘアサイクルが狂ってしまうために起こります。
よって、発毛や育成をサポートしてあげることで、見た目毛量が回復する可能性が高いです。
ミノキシジルがオススメなのは、壮年性脱毛症です。
- 40代以降に始まった脱毛症
- 30代半ばから毛が細くなる初期症状がある場合
- 毛量が「少ない」というより「薄い」と感じる
壮年性脱毛症に該当する方は、早めにミノキシジルを使うことで毛量の回復が期待できます。
フィナロイドを併用した方が改善する確率は高まりますよ。

若年性脱毛症の場合
- 思春期以降から脱毛が始まった場合
- 抜け毛が多い(入浴時の脱毛や枕につく抜け毛の量などをチェック)
- ニキビや肌荒れなど皮膚の健康異常が続いている
- 脱毛にあわせて精力低下(性欲低下)を感じる
若年性脱毛症に該当する方は、男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)が主な脱毛の原因。
ですが、若年性脱毛症の場合、フィナステリド(プロペシア・フィンペシア・フィナロイドなど)を病院からもらって内服することで、DHTの生成を減らし、ほとんどの場合で脱毛を抑制することができます。
若年性脱毛症の場合、ミノキシジル単体ではなくフィナステリドと併用することで効果が期待できるということです。
円形脱毛症の場合
円形脱毛症は、男性型脱毛症(AGA)・老人性脱毛症とは全く別の原因のため、ミノキシジルでの改善はあまり見られません。
老人性脱毛症の場合
一方、老人性脱毛症は血流悪化が脱毛の原因の1つとなっているので、ミノキシジルで発毛を促すことは理論上可能です。
しかし、年齢と共に発毛は難しくなるので思ったような効果は得られない可能性が高いです。
ただ20~30代の若いうちから脱毛が気になる方はDHTが多いということなので、フィナロイドなど、フィナステリド製剤を併用した方が効果的です。
フォリックスFR07の使い方。しっかり塗る事が大切
ケチらず脱毛が気になる部分にシッカリ塗ることが大切です。
それと同じで、フォリックスFR07もタップリ使う方が、症状改善へ期待ができます。
残念ながらすぐには生えてこないので、最初は根気よく続ける必要があるんです。
ミノキシジル製剤を初めて使う方にありがちなのが、短期間使用して効果が見られず止めてしまうこと。
一般的に塗り薬での効果が出るのは飲み薬よりも時間がかかり、ミノキシジルにおいても最短3か月はかかります。
体質や症状に薬が合っている場合、3か月ほど続けるとうぶ毛が生えてくるなど少しずつ改善が見られてきますので、根気よく続けてみてください。
ミノキシジル単体で3か月使用しても全く改善が見られない場合、DHT(ジヒドロテストステロン)の影響が大きく発毛が追い付いていません。
そのまま続けても効果は見られないので、病院を受診してフィナステリドを処方してもらってからフォリックスを再開してください。
初期のAGAであれば、フォリックスFR07に含まれているプロキャピルにはDHTを抑制する効果があるので、多少の効果は期待できます。
まずは3か月程度、使用を続けてみてください。
フォリックスFR07の副作用はほとんど心配なし
ミノキシジルは、元々高血圧の薬として開発されていた成分です。
動脈の血管を広げる作用があるため、理論上は血圧低下・胸の痛み・動悸などの副作用が出る可能性があります。
そうは言ってもミノキシジルは皮膚に塗る外用薬としても使われているので、血圧に作用する副作用が出る可能性は限りなく低いです。
ミノキシジルの研究でも、心臓や血圧に関わる副作用はほとんど報告されていません。
ただ、頭皮の血行を促進することによりかゆみ・かぶれなどが起きることはあるので、症状が出た場合には、使用を中止して病院を受診する必要があります。
アデノシン・プロキャピルなど他の成分についても、副作用として出る可能性があるのは、かゆみ・赤みなどです。
【最終評価】フォリックスFR07は、ミノキシジル初心者にオススメ出来る発毛剤
- 壮年性脱毛症に効果が期待できるミノキシジルを7%配合
- そのほかにも、頭皮や髪の健康に配慮された成分がタップリ配合
- 添加物に至るまで成分が開示されているので、安心して使える
ミノキシジルは濃度が高くなるほど効果が得られやすいんですが、その分かゆみや赤みなどの副作用が出る心配があります。
初めてミノキシジルを使う方であれば、7%がちょうどよく使いやすいです。
壮年性脱毛症に比べ、AGA(男性型脱毛症)の場合、ミノキシジル単体では効果が出にくいですが、初期のAGAであれば改善が見られるケースもあります。
20代で脱毛が気になり始めた方は、早めにミノキシジルを使うなど、対処を始めるのが重要。
加えてシャンプーブラシを使い頭皮を清潔に保ち、シャンプー後はドライヤーでシッカリ乾かす。
頭皮の健康を保つための配慮も大切です。
外用薬なので副作用は少ないですし、脱毛症は早め早めの対処が大切。
生え際や頭頂部が気になり始めたら、利用を検討してください!
フォリックスを使って、早めの対処をしましょう!
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