リアップ・スカルプD メディカルミノキ5同様、ミノキシジルを配合していながら、手軽な値段で続けられるフォリックスシリーズ。
ミノキシジル濃度の違いでいくつか商品がありますが、その中でミノキシジル濃度が最高なのがフォリックスFR16です。
ミノキシジルが約16%のこの商品。
どの程度効果があるのでしょうか?
フォリックスFR16の成分や効果、副作用について調べてみました!
また、フォリックスFR15との比較もしていますので、参考にしてください。
髪のセットが気になる方は、「フォリックスFR12」を利用して下さい。
(オオサカ堂に移動します)
フォリックスFR16に含まれる成分
成分 | 純水・プロパンジオール・ミノキシジル(米国薬局方)・ベヘントリモニウムメトサルフェート・セタノール・香料・フェノキシエタノール・ホホバ油・エミュー油・加水分解コラーゲン、スペアミント油・アゼライン酸・アデノシン・ブチレングリコール・水・PPG-26ブテス-26・PEG-40水添ヒマシ油・アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1、プロパンジオール・レシチン・リン脂質・フィナステリド(米国薬局方)・グリセリン・水・ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド・トリペプチド-1銅・アロエベラ液汁・サフラワー油・水溶性コラーゲン・加水分解野菜タンパク・パンテノール、オタネニンジンエキス、ニンジン種子油、オリーブ油、水添野菜油 |
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発売元 | Sapphire Healthcare LLC |
添加物ではなく、何らかの効果が期待されて配合されているものは以下です。
有効成分 | プロパンジオール・ミノキシジル・ホホバ油・エミュー油・加水分解コラーゲン・スペアミント油・アゼライン酸・アデノシン・ブチレングリコール・アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1・フィナステリド・ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド・トリペプチド-1銅・アロエベラ液汁・水溶性コラーゲン・パンテノール・オタネニンジンエキス・ニンジン種子油 |
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髪にどんな効果がある成分ですか?
順に紹介していきます。
ミノキシジル
フォリックスFR16のメインとなる成分であり、ミノキシジルが約16%含まれていることから、商品名に「16」がついています。
大正製薬の発毛剤リアップの主成分であり、医薬品として国内での承認を受けている唯一の外用成分です。
本来は高血圧の薬で、海外では今でも重症高血圧患者に使用されます。
副作用として多毛が見られるため、発毛剤として使われることが増えました。
- 発毛に関する細胞を増やし、新しい毛が生えるのを助ける
- タンパク質合成を促進し、若い毛が育つのを助ける
AGAの原因は発毛→脱毛のヘアサイクルが乱れることにより、若くまだ成長していない毛が抜けることと新しい毛が生えにくくなること。
発毛力が落ちて毛量が減っているときにミノキシジルを使うと、新しい毛が成長するのを助けてくれます。
フィナステリド
AGAの治療薬として有名なプロペシア。
当サイトで紹介している、プロペシアやフィナロイドの主成分は、フィナステリドです。
元は前立腺肥大症や前立腺ガンの薬でしたが、ミノキシジル同様、副作用として多毛が見られたため、AGAの薬として転用されました。
- 男性ホルモンである、ジヒドロテストステロン(DHT)を減らす
- AGAの原因となるDHTを減らすことにより、ヘアサイクルの乱れを整え脱毛を抑制する
AGAは基本的に根本原因であるDHTを減らさない限り、ミノキシジルで発毛量を増やしても脱毛が起きるため、解決しません。
AGA治療の基本は、プロペシアなどフィナステリドを内服すること。
ですが、フィナステリドは外用で使用しても毛根付近のDHTを減らしてくるため、AGAに効果があります。
フォリックスFR16はミノキシジル濃度が高いだけではなく、ミノキシジル+フィナステリドのダブルの効果が期待できるんです。
こちらの濃度もわかれば素晴らしかったですね。
アデノシン
元々体内に存在している遺伝・エネルギー輸送などに関わる物質であり、アデノゲンという育毛商品に配合されています。
- 血行促進効果により抜け毛を予防する
- 髪を強く育てる
- FGF-7(発毛促進因子)を刺激し、新たな毛が生えるのを助ける
アデノシンは医薬成分ではありません。
医学的に発毛効果が認められているわけではありませんが、1つの目安として0.75%配合されていれば、効果が期待出来ます。
トリペプチド-1銅
3つのアミノ酸がくっついたものがトリペプチド。
それに銅を加えたものがトリペプチドー銅です。
元々はニキビ薬の成分として使われており、最近になって、AGAにも効果が期待できることがわかりました。
- 乱れたヘアサイクルを整え、髪の成長を促す
- 5αリダクターゼの発生を抑え、AGAの原因となるDHTの量を減らす
どれくらい使用すればAGAに効果があるかが、ハッキリわからない成分です。
とはいえ、入っていないより入っている方が良いですね。
プロキャピル(アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1)
アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1を独自の量で配合。
フランスで開発された発毛成分がプロキャピルです。
配合されている成分それぞれが髪に良いものです。
特にオレアノール酸には、5αリダクターゼというDHT(ジヒドロテストステロン)を作るのに必要な酵素を阻害する効果があります。
ミノキシジル同様の発毛効果が得られるとされており、今注目の成分の1つです。
- 5αリダクターゼの発生を抑え、AGAの原因となるDHTの量を減らす
- 血行を改善し、発毛を促進する
安心して使えるのもうれしいですね。
プロパンジオール
ここからは主要成分ではないので、簡単に解説します。
プロパンジオールは、植物由来の保湿成分。
使用感の改善や、他の成分を溶けやすくするために配合されています。
名前の似た成分でプロピレングリコールというものがありますが、そちらはプロパンジオールに比べ刺激感があり、炎症を起こすことも。
ブチレングリコール
殺菌・保湿を目的として化粧品に配合される成分。
石油由来成分ですが、石油はプランクトンの死骸がもととなっているので、体への害は気にする必要なし。
一般的によく使われる成分なので、問題ありません。
ホホバ油・エミュー油
ホホバ油はホホバという植物の種子から抽出したオイル。
エミュー油は、エミューという動物の皮下脂肪から抽出したオイルです。
どちらも頭皮マッサージに使用できるオイルですが、フォリックスFR16には保湿目的で配合されているものと考えられます。
良質なオイルが配合されているのは、一石二鳥で助かります。
スペアミント油
ハッカを元に作られたものであり、フォリックスFR16では清涼感を与えるために配合されています。
血管を広げるため、多少は発毛に良い影響も与えますが、基本的には使用感をよくするために配合されていると考えてください。
アゼライン酸
海外でニキビ薬として使われている成分。
毛穴詰まりを防ぎニキビを改善してくれますが、毛穴詰まりは脱毛の原因にもなるのでAGAにも有効ですね。
加水分解コラーゲン・水溶性コラーゲン
お肌に大事な成分というイメージのコラーゲンですが、毛髪にも大事。
加齢や乾燥によりコラーゲンが減少すると、毛髪の元となる毛包幹細胞が傷つき、新しい毛が育ちにくくなるからです。
- 加水分解コラーゲン
コラーゲンを細かく分解して吸収されやすくしたもの。 - 加水分解コラーゲン
純度の高いコラーゲンのこと。
ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド
長い名前ですよね…。
毒蛇の毒を模倣して化学的に作成した成分。
シワを取る作用があるため、一般的に女性向け化粧品に配合されます。
皮膚に潤いを与える作用もあるので、その目的で配合されているのかもしれません。
アロエベラ液汁
植物のアロエから抽出した成分。
皮膚の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進し、皮膚を健康に保つ効果があります。
パンテノール
プロビタミンB5と呼ばれる、ビタミンB5の元となる物質の別名です。
パンテーンというシャンプーは、この成分が配合されていることから、名前をつけています。
新陳代謝を促進して健康な髪を育てるほか、皮膚に対するストレスを軽減させるため脱毛を抑制する効果も期待できます。
オタネニンジンエキス・ニンジン種子油
オタネニンジンは漢方治療などに使われる朝鮮人参から抽出。
ニンジン種子油は普通の食用ニンジンから作られます。
どちらも細胞の活性化・新陳代謝の促進などの作用があり、元気のない頭皮に栄養を与えてくれます。
その他の成分も頭皮や髪の健康維持に良いものばかりですよ。
フォリックスFR16は、アメリカのサファイアヘルスケア製
フォリックスは「Sapphire Healthcare LLC」(サファイアヘルスケア)という、アメリカのメーカーが製造元。
こちらはアメリカのフロリダ州にある会社で、創立は2017年8月。
ポラリスとフォリックスは成分や添加物などもほとんど同じですが、プロピレングリコールがプロパンジオールに変わり低刺激になっています。
大手の会社とは言えませんが、所在がハッキリしている会社です。
成分表示もシッカリしているので、不安な要素は特にありません。
ポラリスNR-10は関連会社の商品だった
ポラリスNR-10の販売元であるPolaris Research Laboratoriesと、フォリックスFR16の販売元であるSapphire Healthcare LLC。
どちらも、dba DS LABORATORIESが親会社です。
つまりポラリスとフォリックスは、親会社が同じ会社の製品。
だから、ポラリスの販売終了と共にポラリスの会社はなくなり、会社と製品が切り変わっているため、後継商品と言われているんです。
フォリックスFR16とポラリスNR-10の主成分は全く同じで、ミノキシジル16%。
その他の成分や添加物は少し違いますが、基本的にフォリックスFR16の方が髪に良い成分が入っているので、フォリックスFR16はポラリスNR-10の上位互換と考えて問題ありません。
フォリックスFR16はクリームタイプの発毛剤
フォリックスは、フォリックスFR02・FR05・FR07・FR10・FR12・FR15・FR16と、現状7種類発売されています。
フォリックス全商品のレビューと効果。あなたにオススメするフォリックスを紹介します
フォリックスFR02~FR15はローションタイプ。
FR16のみがクリームタイプ。
ローションとクリームは使い心地が全然違いますので、それぞれの特徴をお伝えします。
- ローションタイプ
サッパリしているのでベタつきが気になる方用
液だれするので少し塗りにくい - クリームタイプ
しっとりするので、乾燥気味の方にオススメ
垂れないので塗りやすいが、ベタつく
クリームタイプは狙ったところに塗りやすいんですが、髪がベタついてスタイリングしにくいという点がデメリット。
朝はローションタイプのFR12、夜はクリームタイプのFR16と使い分けるのもオススメです。
フォリックスFR16はミノキシジル・フィナステリドのダブルパワーでAGAに効果あり
フォリックスFR16最大の特徴は、高濃度ミノキシジルとフィナステリドのダブルパワー。
リアップを販売している大正製薬によると、ミノキシジル1%配合の発毛剤とミノキシジル5%配合の発毛剤では、5%製剤の方が発毛効果が高いそう。
5%製剤は1%製剤よりも、総毛髪教および非軟毛数(太さ40マイクロメートル以上の毛髪)が有意に増えることが確認され、医師による脱毛部位の改善度評価でも、使用24週後の「軽度改善」以上の割合は、5%製剤が91.7%(著明改善2.1%、中等度改善47.9%、軽度改善41.7%)となりました。
つまり、ミノキシジル濃度が高いほど、発毛効果が得られやすいということ。
フォリックスシリーズ最高濃度のミノキシジル。
それに加え、配合されているのは、プロぺシアの主成分であるフィナステリド。
プロペシアって飲み薬だけど、フィナステリドは塗っても効くんですか?
つまり、塗り薬でも成分が浸透するんですよ。
フィナステリドの飲み薬はAGAに効果的ですが、リビドー(性欲)減退・性的機能不全といった、男性にとっても重大な問題となる副作用が出る可能性があります。
内服に比べ副作用の出にくい外用薬にて効果を出せないかと実験した研究が、2015年にインドにて行われました。
研究の概要は、以下のとおり。
20~40歳のAGAの男性50人が対象
- 2年間「内服フィナステリドと外用ミノキシジル」の治療を行った
- 全員が内服フィナステリドを中止し、50人中45人がフィナステリド配合外用ミノキシジルに切り替えた
- 残りの5人は8~12か月間AGA治療を中断したのち、フィナステリド配合外用ミノキシジルでの治療を開始した
- 治療を継続した45人のうち、25人は薬の切り替え時に一度脱毛したが、その後毛量が元に戻った。(内服と外用で効果が変わらなかった)
- 45人のうち7人は、内服フィナステリドを飲んでいたときよりも毛量が減少した。
- 45人のうち13人は、外用フィナステリドに切り替えて毛量が増加した。
- 治療を中断した5人は、中断中は毛量が減少したが外用ミノキシジルとフィナステリドの配合剤を使用開始後、十分に毛量が回復した。
ややこしいですが、まとめると、こういう結論になります。
外用フィナステリドと内服フィナステリドでは、同程度のAGA回復効果が期待できる。
この実験に使用されたフィナステリドの濃度は0.1%。
そして、フォリックスFR16のフィナステリド濃度は不明。
この点だけ残念ですが、フォリックスFR16はAGAへの効果が期待できると言ってよいと思いますよ。
フォリックスFR16の旧製品ともいえるポラリスNR-10は、フィナステリド0.1%と表示されていました。
同じように0.1%配合されている可能性もありますね。
フィナステリドが配合されているフォリックスFR16なら、これ1本で効果が期待できる可能性があります。
フォリックスFR15とフォリックスFR16の違いを比較
フォリックスFR15とフォリックスFR16、どちらを使うか迷う方も多いと思います。
違いをまとめましたので、参考にしてください。
主な成分 | 製品の形状 | 参考価格 | |
---|---|---|---|
フォリックスFR15 | ミノキシジル15%・アデノシン・プロシアニジンB2・プロキャピル | ローションタイプ | 4,940円 |
フォリックスFR16 | ミノキシジル16%・フィナステリド・アデノシン・トリペプチド-1銅・プロキャピル | クリームタイプ | 5,180円 |
主な成分
ミノキシジル濃度の違いは1%なので、正直それほど違いを感じるほどではないと思います。
フォリックスFR15とフォリックスFR16の大きな違い。
それは、フィナステリドが配合されているかどうかです。
フォリックスのみで薄毛治療を考えるなら、フィナステリドが配合されているフォリックスFR16をオススメします。
プロペシアなど、フィナステリド製剤をすでに飲んでいる方は、成分が重複してしまうためフォリックスFR15が良いですね。
オオサカ堂での通販価格の比較
どちらも消費税・送料込みで1本あたりの値段です。
- フォリックスFR15…4,940円
- フォリックスFR16…5,180円
そのため値段ではなく成分や製品の形状タイプで、どちらを使うか選びましょう。
フォリックスFR15とフォリックスFR16、タイプ別まとめ
2つの製品の違いから、それぞれオススメしたい方はこちら。
- フィナステリドを内服している方
- 髪のセットが気になる方
- ベタつきが苦手な方
- 子供・妊婦が触る可能性がある場合
- フィナステリドを内服していない方
- 髪のセットが気にならない方
- 頭皮の乾燥が気になる方
フィナステリドを内服していない方で、髪のセットが気になる方
同じフィナステリドが入っているフォリックスFR12を朝に、夜はフォリックスFR16を利用するのがいいですよ。
妊婦・お子さんがいる家庭では、フォリックスFR16を誤って触る可能性があるので、フィナステリドが入っていないフォリックスFR15を利用して下さい。
フォリックスFR16の使い方・塗り方。初期脱毛に驚かず継続することが大事
フォリックスFR16の成分であるミノキシジル・フィナステリドを使うと、初期脱毛が出ることがあります。
初期脱毛で抜ける毛は強く育たずいずれ抜ける毛なので、新しい強い毛が生えるために必要な脱毛。
2週間~2か月くらい続くので心配になるかもしれませんが、そのあとにシッカリとした毛が出てきますので、やめずに続けてください。
また、飲み薬に比べると外用薬には即効性がありません。
「全然変わらないからやめよう」
そう思わず、長い目で継続することが何よりも大切。
最短3か月で効果を実感できる場合もありますが、明らかに見た目が変わるまで、1年くらいかかるのが普通です。
上で紹介した実験でも、1年後のデータで比較をしています。
中途半端にミノキシジルやフィナステリドを使用してやめてしまうと、初期脱毛による毛量の低下だけが残り、最初よりも毛が少なくなってしまうこともあります。
フォリックスFR16の副作用。血圧治療中の方は注意
ミノキシジルの外用剤であるフォリックスFR16は、副作用が起きる可能性は低いです。
そうはいってもフォリックス最高濃度ですので、一応頭に入れておいてください。
血圧低下・めまい・ふらつき
外用剤も一部成分が血流に入り、全身性の副作用が出ることがあります。
血圧が下がり、めまいやふらつきが出る可能性も。
- 普段から血圧が低い方
- 血圧の薬を飲んでいる方
- 高所での作業がある方
かぶれ・かゆみ・赤み
ミノキシジルによる血流が良くなると、痒みを感じる方がいます。
継続することで慣れる場合もありますが、赤くなる・痒みが強い場合は使用を中止しましょう。
使用後、しばらくはよく観察し、炎症が出るようなら皮膚科を受診してください。
【最終評価】フォリックスFR16は髪のセットが唯一の難点。気にならないならオススメです
- フォリックスの中で、最高濃度のミノキシジルが配合されている発毛剤
- ミノキシジルとフィナステリドのダブルの効果で、これ1本で発毛効果が期待できる
- クリームタイプなので、髪のセットはしづらい
ミノキシジル濃度が高くフィナステリドも入っているので、AGA対策をこれ1本で行ける可能性が十分にあります。
弱点は、髪のセットがしづらいこと。
髪のセットが気になる方は、同じフィナステリドが入りつつローションタイプである「フォリックスFR12」を利用して下さい。
気にならないのであれば、とてもオススメ出来る商品ですよ。
(オオサカ堂に移動します)