薬用毛髪力ZZ(ダブルジー)はライオン株式会社から出ている育毛剤です。
パッケージには「育毛促進・脱毛抑制」の文字、さらに「ライオンの育毛技術の集大成」との謳い文句。
ライオンが独自に発見した脱毛抑制成分、オキナワモズクが配合された薬用毛髪力ZZ(ダブルジー)。
国内大手メーカーで安心して使える一方、成分や効果・副作用が気になります。
薬用毛髪力ZZ(ダブルジー)の中身や評価について、詳しくお伝えします!
ただし、あくまで医薬部外品であるということをお忘れなく。
薬用毛髪力ZZ(ダブルジー)に含まれる成分
成分 | ペンタデカン酸グリセリド・酢酸トコフェロール・6-ベンジルアミノプリン・ピロクトンオラミン・乳酸オクチルドデシル・海藻エキス-1・コレウスエキス・オレイン酸エチル・プロピレングリコール脂肪酸エステル・ラウリルジメチルベタイン・グリセリン脂肪酸エステル・ショ糖脂肪酸エステル・PCAオレイン酸グリセリル・メタクリロイルエチルベタイン・メタクリル酸エステル共重合体液・エタノール・メントール・濃グリセリン・PG・コハク酸・無水エタノール |
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通常価格 | 6,480円 |
発売元 | ライオン株式会社 |
気になる成分は以下の通り。
- オキナワモズク
- サイトプリン
- 乳酸オクチルドデシル
- ピロクトンオラミン
- ペンタデカン
- ビタミンE誘導体
オキナワモズクを始め、どの成分がどのように効果があるのか見てみましょう。
オキナワモズク
モズクと言えば食べ物をイメージする方も多いと思います。
ですが、このモズクこそ、ライオンが発見した脱毛抑制の成分なんです。
オキナワモズクの効果をお伝えする前に、まず脱毛のメカニズムをおさらいしましょう。
- 男性ホルモンが脱毛シグナルであるNT-4の生成を促進
- 増えたNT-4が、毛母細胞の中の積極的な細胞を死なせてしまう
つまり、毛髪の成長期間は、NT-4の機能が働かなければ長くなり、過剰に働きすぎると短くなるというわけです。
実験では、オキナワモズクによりNT‐4の生成が阻害され、男性ホルモンによって発毛の遅れた毛周期を正常な状態に回復させることがわかったそうです。
また、オキナワモズクは保湿成分としても配合されています。
頭皮も皮膚の一部。
肌が荒れていると、外からの刺激に対してのダメージを受けやすく、治療効果が出にくくなると言われています。
保湿を続けることで、頭皮に柔軟性が出て発毛しやすくなる効果も期待できますね。
ちなみに、オキナワモズクの主成分はフコイダン。
抗酸化作用や抗炎症作用もある成分ですので、保湿以外の部分からも頭皮の調子を整えてくれることが期待できます。
もっとアピールすればいいのに、なんて思ってしまいますが、大人の事情も絡んでいるのかも知れません。
サイトプリン(6-ベンジルアミノプリン)
こちらもライオンが発見した、発毛を促進する成分のひとつ。
- 発毛促進シグナルを増幅させる
- 髪の成長に必要な毛根細胞内のタンパク質(エフリン、BMP)の生成を促す
男性型脱毛症ではBMP・エフリンというタンパク質が減少しています。
このタンパク質は髪の成長に必要なもの。
発毛シグナルの位置付けです。
サイトプリンは、このBMP・エフリンの生成を促すことで発毛シグナルの減少を予防することが期待できます。
乳酸オクチルドデシル
浸透促進剤で、化粧品にも使われることの多い乳酸オクチルドデシル。
サイトプリンの働きを助け、発毛を促進するのに欠かせない成分です。
ライオンの研究チームによる実験結果では、
- 乳酸オクチルドデシルを配合した育毛剤ではサイトプリンの浸透が2.4倍に高まる
- 発毛促進効果も従来の育毛剤と比べて1.7倍に高まる
上記が確認されているとのこと。
ピロクトンオラミン
皮脂酸化抑制。
フケ防止シャンプーにも配合されることが多いものです。
- 細菌や真菌にも効果があり、細菌による皮脂分解物も抑制する
- 皮脂を清潔に保って頭皮環境を整える
ペンタデカン(ペンタデカン酸グリセリド)
発毛エネルギー供給成分。
臨床実験では高い育毛効果が確認されており、多くの育毛剤に配合されています。
- 毛髪の毛母細胞を活性化させる
- FAGA(女性男性型脱毛症)の改善に優れた効果を持つ
AGAの主な原因となる、男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)に直接作用するわけではありません。
ビタミンE誘導体
こちらはサプリメントでも有名ですね。
配合されている成分としては一番メジャーです。
- 血行促進
- 抗酸化作用
- 肌の老化を防ぐ
配合することでとろみも出るので、頭皮につけたときに流れにくくなる作用もあります。
ライオン株式会社の育毛剤開発の歴史は古い
ですが、ライオンの育毛剤開発の歴史はなんと1980年代から、すでに30年強開発研究を続けています。
特に男性型脱毛症についての研究を進めており、発毛に必要なエネルギーの生産が男性ホルモンによって阻害されていることを確認したのもライオンです。
ライオンから発売されている育毛剤といえば、2003年に発売されている薬用毛髪力INNOVATE。
研究の成果はこちらに現れており、発見されたタンパク質はこちらにも配合されています。
ライオンは、男性脱毛症の原因について研究を進めることで、発毛だけでなく脱毛に関与するタンパク質も発見しています。
発毛を促進する成分と、脱毛を抑える成分を配合した新しい育毛剤が、この毛髪力ZZなのですね。
その割に、一般に浸透していないような…
ですが、開発には時間もお金もかけているという気概は感じます。
毛髪力ZZの口コミ・評価
毛髪力ZZの成分や効果はお伝えしましたが、実際使ってみた使用者の声も気になるところ。
Amazonの口コミなどを調べてみると、
- 爽快感がある
- ハゲの進行が抑えられている気がする
- 安い
おおむね前向きな意見が多いです。
こういった商品は、効果を期待して購入される方が多い分どうしても批判的な意見が多くなってしまうものですが、評価としては悪くない方ですね。
また、ネットで気軽に購入できるのもメリットのひとつ。
Amazonでは定価よりだいぶ安く売られいます。
定価の45%OFF、3,583円でした(2019年2月調べ)。
毛髪力ZZの使い方
公式サイトによると、
- 頭頂部から頭皮全体にいきわたるよう少量ずつ液をつけ、その後よくマッサージしてください
- 生え際には、目に入らないよう気をつけ、手にとるなどして、少量ずつ擦りこむようにつけてください
と記載があります。
使い方はいたって普通ですね。
使用の際は頭皮を清潔にした後がいいですね。
毛髪力ZZの副作用
医薬部外品という事もあり、それほど強い副作用はありませんが下記注意点です。
- その他成分としてアルコール分を含むため、アルコールに過敏な方は注意が必要
- メントールが配合されているため、勢いよく吸い込んでしまうと咳き込みやむせることも
また、副作用とは異なりますが、樹脂製のメガネやプラスチック製のクシに触れると変色することもあるそうです。
メガネを使用中の方は特に気をつけてください。
毛髪力ZZの最終評価
- 他社製品にはない独自の新成分を配合
- 国内大手メーカー製品で安心
- 医薬品ではなく、医薬部外品
医薬品とは違い、医薬部外品は確実な効果が立証できているわけではなく、比較的緩やかな効果が期待できるという扱いです。
ですので、確実に「毛髪が増えた」「脱毛が減った」というような効果は感じにくいのが本当のところ。
医薬部外品ということから、せっかく発見したオキナワモズクが脱毛抑制効果がある事も大々的にアピールできないようです。
ですが、医薬品の発毛剤として有名なミノキシジル配合のものと比べると、比較的安価で購入できるため、コストパフォーマンスは悪くありません。
ライオンが発見した成分が配合されているということで、他の製品にはない独自の部分が多いところは評価できると思います!
成分に自信がある現れなので、コスパを考えると試してみる価値はありますよ。