フォリックスFRシリーズは、主成分であるミノキシジルの濃度や成分・形状が違う商品が全部で7種類あります。
フォリックスFR15は、ミノキシジル濃度15%のローションタイプ。
ミノキシジル濃度はリアップX5に比べ、約3倍。
- ミノキシジル濃度が高くて、副作用は大丈夫なのか?
- 濃度が近いフォリックスFR16と何が違うのか?
フォリックスFR15を徹底検証します!
子供がいたり髪のセットが気になるなら、フォリックスFR16よりオススメですよ。
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フォリックスFR15に含まれる成分
成分 | 純水・エタノール・プロパンジオール・ミノキシジル・乳酸・アジピン酸ジイソプロピル・ピロ亜硫酸Na・アデノシン・ミリストイルペンタペプチド-17・BG・PPG-26ブテス-26・PEG-40水添ヒマシ油・アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1・メントールクリスタル・セイヨウハッカ油・ジブチルヒドロキシトルエン・アゼライン酸・酢酸トコフェロール・トリペプチド-1銅・ポリソルベート80・リシン・プロシアニジンB2・ビオチン・リン脂質・エスシン・シトステロール |
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発売元 | Sapphire Healthcare LLC |
添加物ではなく、何らかの効果が期待されて配合されているものは以下です。
有効成分 | プロパンジオール・ミノキシジル・アデノシン・ミリストイルペンタペプチド-17・アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1・メントールクリスタル・セイヨウハッカ油・アゼライン酸・酢酸トコフェロール・トリペプチド-1銅・プロシアニジンB2・ビオチン・エスシン・シトステロール |
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詳しく解説していきます。
ミノキシジル
日本で唯一発毛効果が認められている外用剤成分であり、国内でもミノキシジル配合の医薬品が販売されています。
海外では飲み薬のミノキシジルもあり個人輸入も可能ですが、副作用の可能性が高く個人的にはオススメできません。
- 頭皮の血行を促し、毛の成長を助ける
- 発毛に関する細胞を増やし、新しい毛が生えるのを助ける
- タンパク質合成を促進し、若い毛が育つのを助ける
ミノキシジルの使用により、発毛が促されて全体の毛量が増えます。
さらにミノキシジル使用後に生えた毛は、それ以前のものよりもシッカリしているので、抜けにくく強いです。
フォリックスFR16と並び、フォリックスシリーズの中でも最高レベルの濃度です。
アデノシン
アデノシンは遺伝・エネルギー輸送などに関わる物質で、元々体内にも存在しています。
- 血行促進効果により抜け毛を予防する
- 髪を強く育てる
- FGF-7(発毛促進因子)を刺激し、新たな毛が生えるのを助ける
アデノゲンは医薬品ではなく、医薬部外品です。
プロキャピル(アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1)
アピゲニン・オレアノール酸・ビオチノイルトリペプチド-1の3つを独自の量で配合し、フランスで開発された発毛成分。
- 自然由来とした成分中心で体に優しく副作用が少ない
- ミノキシジルと変わらない発毛効果
- AGAの原因物質であるDHTを抑える
ミノキシジル同様に発毛を促進させる効果もあるんですが、注目したいのはAGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑える効果。
この効果はプロペシアなどで有名な、フィナステリドと同じものです。
もちろんフィナステリドと同等な効果が得られるわけではないですが、AGAの原因に直接効くプロキャピルは、ミノキシジルの補助成分として最適だと言えます。
トリペプチド-1銅
3つのアミノ酸がくっついたものに銅を加えたものがトリペプチドー1銅です。
- 乱れたヘアサイクルを整え、髪の成長を促す
- 5αリダクターゼの発生を抑え、AGAの原因となるDHTの量を減らす
プロシアニジンB2
ポリフェノールの一種で、りんごに多く含まれています。
- 抗酸化作用により脱毛を抑制する
- 血行を改善し、強い毛を生やす
海外の育毛シャンプーなどに配合されている成分。
ある研究にてプロシアニジンB2を使用すると、ミノキシジルのみ使用の場合の約1.6倍、何も使用していない場合の約3倍、髪の成長を促すことがわかっています。
プロパンジオール
ここからは主要成分ではないので、簡単に解説します。
使用感の改善や、溶剤として使われている成分で、国内外様々な化粧品や医薬品に使われています。
メントールクリスタル・セイヨウハッカ油
どちらもハッカを元に作られたものです。
多少は血管を広げて血流を改善する効果がありますが、基本的にはスーっとした使用感を与えるために配合されています。
ミリストイルペンタペプチド-17
アラニン・ロイシン・リジンというアミノ酸と、ミリスチン酸を反応させた物質。
育毛効果があり、海外のまつ毛用育毛剤などによく配合されています。
アゼライン酸
毛穴に古い角質が詰まるのを防ぐ効果があり、海外でニキビ薬として使われている成分です。
毛穴詰まりは脱毛の原因にもなるので、アゼライン酸は皮脂の多くなる30代以降の男性の脱毛に、良い効果が得られる可能性がある成分です。
ビオチン(ビタミンH)・酢酸トコフェロール(ビタミンE)
どちらもビタミンの一種です。
- 血行促進
- 皮脂の分泌抑制
- 新陳代謝の活性化
特にビタミンEは血流に良い影響を与えるので、食事からも積極的に摂りたいですね。
エスシン
セイヨウトチノキの種子から作られる成分。
化粧水に配合されたり、サプリメントとして摂取することもあります。
- 血行促進
- 炎症抑制
- 収れん作用
シトステロール
植物由来の成分であり、コレステロールを下げるサプリメントとして活用されることも。
発毛剤など化粧品には香料・保湿目的などとして配合されています。
それに比べるとフォリックスFR12には様々な発毛・育毛成分が入っているので効果が期待できます。
フォリックスFR15の製造販売元は、アメリカのサファイアヘルスケア製
フォリックスは「Sapphire Healthcare LLC」(サファイアヘルスケア)という、アメリカのメーカーの商品です。
こちらはアメリカのフロリダ州にある会社で、創立は2017年8月。
フォリックスが発売されたのと同時期に設立された会社で、ポラリスという発毛剤を販売する会社から切り替わった形です。
大手の会社ではないですが、ポラリスの販売期間を含めると発毛剤の販売歴はそれなりにありますし、会社の所在や公式サイトもちゃんとしているので、会社に対する心配はいらないと思います。
フォリックスFR15の効果。明らかな脱毛がある方にもオススメ
リアップを販売している大正製薬によると、ミノキシジルの濃度と効果は比例するとのことです。
5%製剤は1%製剤よりも、総毛髪教および非軟毛数(太さ40マイクロメートル以上の毛髪)が有意に増えることが確認され、医師による脱毛部位の改善度評価でも、使用24週後の「軽度改善」以上の割合は、5%製剤が91.7%(著明改善2.1%、中等度改善47.9%、軽度改善41.7%)となりました。
フォリックスシリーズ最高レベルのミノキシジルが配合されているフォリックスFR15の使用対象は、ある程度AGAが進行した向けです。
AGAの治療は初期に始めれば始めるほど効果が出やすいので、ある程度進行してからミノキシジル1~5%程度の商品を使っても、なかなか効果を感じられません。
その点、フォリックスFR15は高濃度なので、見た目に明らかな脱毛がある方でも効果が期待できます。
もちろん使用してすぐに効くというわけではないので、大正製薬の実験同様、半年は様子を見てください。
フォリックスFR15の使い方・塗り方。フィナステリドと組み合わせて使うこと。
使用量を多くしても効果は変わらないので、気を付けてください。
AGA治療の軸となるのは、以下の2つ。
- ミノキシジルで発毛を促進する
- フィナステリドで脱毛を抑制する
フォリックスFR15は高濃度ミノキシジルでシッカリと発毛を促進できますが、AGAの原因となるDHTを抑える成分は補助的なものしか入っていません。
AGAの方はDHTに対する反応性が高く脱毛量が多くなってしまうので、フィナステリドで脱毛量を抑えないとミノキシジルで発毛した分がまた抜けてしまう可能性が高いんです。
フォリックスFR15を使う場合には、フィナステリド製剤を飲みながら使用するのがベストです。
↓フィナステリド錠剤でオススメはフィナロイドです。
フィナロイド。プロペシア、フィンペシアと比べて、お得に利用できるジェネリック薬です
プロペシアを飲んでいない方は、フィナステリドも配合してある、フォリックスFR16を使用する方が良いですね。
脱毛部位が狭ければ、量を減らしてもOKです。
量や回数を増やしても効果は変わらないので、毎日忘れずに長く継続する方が大事です。
フォリックスFR15の副作用。血圧治療中の方は注意
飲み薬のミノキシジルに比べ、外用ミノキシジルの副作用リスクは低めです。
ただフォリックスFR15は濃度が高く、フォリックスシリーズの中では副作用が起きる可能性が高い方となります。
一応、副作用を頭に入れておいてください。
血圧低下・めまい・ふらつき
塗り薬であっても、成分が血流に乗って血圧に影響が出る可能性があります。
血圧が低めの方や、血圧の治療をしている方は、めまいやふらつきなどに注意してください。
かぶれ・かゆみ・赤み
ミノキシジル外用剤で、一番起きやすい副作用ですね。
10人に1人くらいは多少気になる方がいるようです。
ミノキシジルの使用により血流が良くなる事で、痒みが出やすくなります。
使用を継続することで慣れることが多いですが、かぶれがや痒みが強いときは、使用を中止して皮膚科を受診しましょう。
初期脱毛
初期脱毛は副作用ではありませんが、驚く方が多いので、一緒に記載しておきます。
ミノキシジルの使用により毛母細胞が活性化し、新しい毛に古く弱い毛が押し出され、通常よりも早く髪が抜けること。
個人差はありますが、多い方だと今までの2倍くらい抜けることもあり、ミノキシジルの使用開始から2週間~2か月くらい続きます。
初期脱毛が起きるということは「無事に新しい毛が成長している証拠」です。
抜け毛に驚いて使用をやめないようにしてください。
ふらつきなど血圧低下・強い痒みや赤み・その他体調不良がある場合、病院で診てもらってください。
フォリックスFR15とフォリックスFR16の違い。使い分けのカギはフィナステリド
ここでご紹介しているフォリックスFR15と、一番濃度の近いフォリックスシリーズはフォリックスFR16です。
ミノキシジル1%の違いは、実際のところそれほど大きくありません。
ただフォリックスFR15とフォリックスFR16には決定的な違いがいくつかあります。
比較結果をまとめました。
主な成分 | 製品の形状 | 参考価格 | |
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フォリックスFR15 | ミノキシジル15%・アデノシン・プロシアニジンB2・プロキャピルなど | ローションタイプ | 4,940円 |
フォリックスFR16 | ミノキシジル16%・フィナステリド・アデノシン・トリペプチド-1銅・プロキャピルなど | クリームタイプ | 5,180円 |
フィナステリドの有無
サポート成分にもいくつか違いはありますが、一番大きな違いはフィナステリドの有無。
フォリックスFR15にはフィナステリドが入っていませんが、フォリックスFR16(&フォリックスFR12)には入っています。
塗るタイプのフィナステリドは、塗った箇所を妊婦や小さなお子さんが触ると、副作用が起きる可能性があります。
フィナロイド+フォリックスFR15を組み合わせて使ってください。
形状と価格。選ぶ際のポイント
- フォリックスFR15:ローションタイプ
サラッとしていて、ベタつきが気になりにくい - フォリックスFR16:クリームタイプ
ややべたつきが強いので、お出かけ前には使いにくい
オオサカ堂での販売価格は、1本あたり240円しか変わりません。
以下のポイントでフォリックスFR15とFR16を選ぶのが良いですよ。
- フィナステリドを内服している方
- 髪のセットが気になる方
- ベタつきが苦手な方
- 子供・女性が触れる可能性がある場合
- フィナステリドを内服していない方
- 髪のセットが気にならない方
- 頭皮の乾燥が気になる方
【最終評価】フォリックスFR15は高濃度ミノキシジル配合なのに、安く購入できるお得な商品です
- 進行したAGAにも効果が期待できる高濃度ミノキシジル配合
- AGAの原因となるDHTを抑えるサポート成分配合
- 妊婦さんや子供がいる方にも安心のフィナステリド非配合タイプ
お話した通り、ミノキシジルは濃度が高いほど、長く続けるほど発毛効果が得られやすくなります。
フォリックスFR15は、国内販売のミノキシジル商品に比べ3倍のミノキシジル濃度がある上、発毛促進や脱毛を抑制するサポート成分も豊富に配合されています。
AGAの治療には欠かせないフィナステリドは入っていませんが、飲み薬でフィナステリドを摂っている方なら問題ナシ。
髪のセットもしやすいタイプです。
(オオサカ堂に移動します)